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レビュー >> な行 -- 人間椅子

人間椅子

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三悪道中膝栗毛

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ロック/和風メタル
2004年
メルダック/トライエム(MECR-2015)

点数: ★★★★☆ [4/5]

全11曲
  1. 洗礼
  2. 野垂れ死に
  3. 意趣返し
  4. 道程
  5. 与太郎正伝
  6. 悪霊
  7. 新生
  8. 夜間飛行
  9. のれそれ
  10. 発射
  11. 痴人の愛

脱退した後藤マスヒロ(Dr)の後任に元ドミンゴスのナカジマノブを迎えた12th。デビュー15周年作品でもある。

前半は良い曲が揃い、飽きさせない。新ドラマーも前任者ほどの手数はないが音は硬くなく、初期〜土屋期のズンドコ節までは行かないまでも比較的馴染んでいる。

冒頭M1は恒例行事となっている鈴木式メタルチューンだが、なかなかの幕開けだ。その後もCathedralを思わせるキャッチーなM3、更にこれまでにないほどキャッチーで力の抜けたM5、和嶋慎治(Gt)のプログレ/ブルース趣味が存分に発揮されたM7と続くが、M8以降曲が弱くダレる。フニャけたM9は面白いし、最終M11などは初期のような文学性があり耽美的とも言えるが、如何せん”もう一歩”。

'70年代ハードロック趣味が強まったこととドラマー交代の作用は良好といえる。これまでも前任者のドラムは好きになれなかったが、音楽性の変化にとっては丁度良かったらしい。ただしナカジマノブのロッケンローヴァイヴはひたすら陽性で、最早初期のような陰鬱さは望むべくもない。個人的には人間椅子にしか作りえないロックであり素晴らしいと思うのだが、初期から聴き続けている一ファンとしては複雑。まぁ人間みな歳をとる訳で…。

真夏の夜の夢

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ロック/和風メタル
2007年
メルダック/徳間ジャパン(TKCA-73226)

点数: ★★★☆☆ [3/5]

全12曲
  1. 夜が()
  2. 転落の楽典
  3. 青年は荒野を目指す
  4. 空飛ぶ円盤
  5. 猿の船団
  6. 閻魔帳
  7. 白日夢
  8. 牡丹燈籠
  9. 世界に花束を
  10. 膿物語
  11. 肥満天使(メタボリックエンジェル)
  12. どっとはらい

印象としては、9th以降の方向性を推し進め、さらにそこはかとなく最初期の雰囲気も取り戻したような、練られた作品。M1はその象徴で、初期の曲「人面瘡」や8thの頃の雰囲気がある。M12のナンセンスさ、M7の儚さは、和嶋慎治が持つ頽廃の美学への憧れを表しているのか?いずれにせよ初期を思い起こさせる部分がある。

その一方でM4はホワイトブルース混じり多展開ロック、M5はナカジマノブ加入後のロッケンロー&お馬鹿路線の完成形。M10・11は鈴木研一お得意の漫画的世界観だが、いかんせんどちらもあざとすぎる印象。

個人的には、練られてはいるが硬い印象。水準以上の曲は揃っているが、いまいちアピールして来ない。前作の方がどこかスコーン!と抜けていた気がしてしまう。申し訳ないけど、初めての方には前作をお勧めします。


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